昔から副業に興味を持ち、チャレンジするサラリーマンや主婦は多いですが、以前より副業の種類が多様化してきた印象です。
そのなかの1つとして、ここ数年急速に副業手段として注目され、浸透してきたのがクラウドファンディングです。
今では認知度の高いクラウドファンディングですが、副業となかなか結び付かない方もいるのではないでしょうか?
この記事では、副業としておすすめのクラウドファンディングについて詳しく解説します。
副業に最適なクラウドファンディングとは?
クラウドファンディングで副業といっても、クラウドファンディングに対するイメージによっては戸惑う方もいるかもしれません。
クラウドファンディングには、大まかに分けて「購入型」「寄付型」「金融型」に分けられます。
おそらく「クラファンで副業とはどういうこと?」と思われた方の大半は、寄付型か金融型を思い浮かべたかもしれません。
「購入型クラウドファンディング」とは、支援者に商品やサービスの提供をすることを前提として起案者が資金を集める方法です。
商品やサービスには、クラウドファンディングの資金を使って新しく開発するものも含まれます。
支援金が一定金額に達した後で、モノやサービスが提供されることが特徴です。
「寄付型クラウドファンディング」とは、寄付で集めた資金を特定の活動に使用する方法です。
「自然災害被災者の救済」や「地元のまちづくり活動」「スポーツ振興」など幅広い活動が対象です。
寄付型クラウドファンディングは仕組み自体は素晴らしいですが、ビジネスとして考えた場合は、違ってきます。
「投資型クラウドファンディング」では、名前の通り集めた資金を投資に充てます。
投資目的が金銭的なリターンであるところが、「寄付型」や「購入型」との大きな違いです。
投資型クラウドファンディングは、運用方法によってさらに「貸付型」「株式投資型」「不動産投資型」の3つに分類できます。
投資型クラウドファンディングの種類
- 貸付型:企業や個人への融資などで運用
- 株式投資型:企業(主に未上場企業)の株式を購入して運用
- 不動産投資型:ビルやマンションなどの不動産プロジェクトに出資して運用
なお、投資型クラウドファンディングの大半は貸付型です。
寄付型は募金という性質上、副業として取り組む場合は除外して考えます。
つまり、副業として取り組むのであれば、投資型クラウドファンディング・購入型クラウドファンディングのどちらかです。
投資型クラウドファンディングについて
投資型クラウドファンディングについては「利回りが良い」「投資先を自身で選べる」「手軽に投資できる」といったメリットがあります。
現在の低金利時代、銀行の定期預金の金利は大手銀行で0.001%ほどしかない中で、貸付型クラウドファンディングの場合は2%前後から、高いものだと7~8%の利回りがつくこともあり、かなり魅力的と言えるでしょう。
投資先を自身で選べる点もメリットのひとつです。
つまり、応援したい企業を自分で直接選ぶことができるということです。
また、1円や1万円から投資ができるので、少額から手軽に始めることが可能です。
一般的に融資型クラウドファンディングでは、資金需要者である借入人が、借りたお金をいつまで、どれくらいの金利をつけて返済するかを融資の際に決められます。
そのため、一度ファンドに投資をしたら、運用期間が終わり元本が償還されるまで、ほぼ待つだけです。
株式やFX取引のように日々の値動きを心配する必要がありません。
一方で、投資型クラウドファンディングは魅力的なものですが、メリットばかりではありません。
デメリットの1つ目は、元本保証がないことです。
比較的安定的な投資とはいえ、投資先の企業の貸し倒れやファンド業者の倒産などにより、元本が返ってこない可能性はあります。
2つ目のデメリットは、基本的には途中で解約ができないことです。
貸出期間中(ファンド運用中)お金が必要になっても引き出すことはできないため注意が必要です。
融資期間が短い案件を選んだり、定期的に資金が戻ってくるように調整しながら、複数の案件に分散投資をすることでリスクは抑えられます。
3つ目のデメリットは、必ず投資できるとは限らないことです。
ファンド成立の最低金額を設定している場合、資金が集まらなければファンドは不成立となります。
逆に人気が高いと、抽選や先着での申し込みになる場合もあり、早ければ数億の枠が数分でなくなってしまうこともあります。
購入型クラウドファンディングについて
購入型クラウドファンディングは、支援金と同等の価値のある商品・サービスをリターンとして提供することです。
この点が、リターンの提供がほとんどない寄付型クラウドファンディングとの大きな違いと言えます。
ただ、購入型クラウドファンディングで定義される商品・サービスには明確な条件はなく、リターンには様々あります。
副業に興味のあるサラリーマンや主婦の方におすすめできるのが「画期的な新商品」です。
「物販クラウドファンディング」と言われることもあります。
物販クラウドファンディングのメリットには、以下のようなものが挙げられます。
物販クラウドファンディングのメリット
- 爆発的な利益と継続的な収入両方得られる
- 在庫不要の先行予約販売
- 返品の可能性が限りなく低い
- 初期資金が10万円以内
- 価格競争に巻き込まれない
- 利益率をコントロールできる
- 社会的信用度が高い
一方、デメリットとしては以下のようなものが挙げられます。
物販クラウドファンディングのデメリット
- タスクが多く、プロジェクト終了まで利益が出ない
- マーケティング視点が求められる
- 他のネット物販より創意工夫が求められる
上記の内容より、物販クラウドファンディングは「プロジェクト終了まで待てる収入源や貯蓄がある」「いずれ会社を辞めて独立したい」「一生食べていけるスキルが欲しい」といった人には向いている一方で、「すぐに利益が欲しい」「タスクが多いのが苦手」「とにかく今稼げれば良い」といった人には向いていないかもしれません。
物販クラウドファンディングは、「ライバル不在」「実質無在庫」「初期資金僅少」というメリットをイメージしますが、本当のメリットはビジネスオーナーとしてのスキルが身に付くことかもしれません。
副業におすすめのクラウドファンディング会社5選
ここでは、副業におすすめのクラウドファンディング会社を5つ紹介します。
アセクリ(ASSECLI)
ジャンル | 不動産 |
最低投資額 | 1万円~ |
運営会社 | 株式会社エボルゾーン |
公式サイト | アセクリ公式サイト |
「アセクリ(ASSECLI)」は、株式会社エボルゾーンが運営する不動産投資型クラウドファンディングサービスです。
2019年10月にサービスを開始し、主に1万円から始められる少額投資が特徴です。
不動産特定共同事業法の改正を契機にスタートし、手軽に不動産投資ができることを目的としています。
アセクリの主な特徴は、年利4~8%の想定利回りや、運用期間が3~12か月と比較的短期間である点です。
また、投資先として収益性の高い不動産物件を選定し、リノベーションや修繕による付加価値向上を行う「再生ファンド」に注力しています。
FUNDINNO
ジャンル | 株式 |
最低投資額 | 10万円~ |
運営会社 | 株式会社FUNDINNO |
公式サイト | FUNDINNO公式サイト |
FUNDINNO(ファンディーノ)は日本初の株式投資型クラウドファンディングプラットフォームであり、個人投資家が少額からベンチャー企業に投資できる点が特徴です。
10万円程度から投資が可能で初心者でも参加しやすく、特定の企業に投資することでエンジェル税制の適用を受けられる場合があります。
投資した企業の成長を直接感じることができ、エグジット(上場や売却)時には大きなリターンが期待できる点も魅力です。また、医療、IT、フードテックなど多様な分野のベンチャー企業に投資が可能であり、将来性のある企業への投資を希望する個人投資家にとって非常に魅力的なプラットフォームとなっています。
ゴコウファンド
ジャンル | 不動産 |
最低投資額 | 1万円~ |
運営会社 | 五黄不動産 |
公式サイト | ゴコウファンド公式サイト |
ゴコウファンド(五黄ファンド)は、不動産クラウドファンディングを手掛ける会社で、主に関西や九州地域の商業ビルや空き家のリノベーション案件に投資を行っています。
最低1万円から投資が可能で、初心者にも始めやすい仕組みが整っています。
特徴として、優先劣後出資方式を採用しており、元本保護の仕組みが組み込まれている点が挙げられます。
劣後出資割合は案件によって異なり、10%から40%程度となっています。
投資タイプとして、元本を運用終了時にまとめて返還する「元本一括返還型」と、元本と利益を均等に分配する「元利均等返還型」があり、ライフプランに合わせて選択が可能です。
ファンドの利回りは3~6%程度で、長期運用型が多いのも特徴です。
Jointα(ジョイントアルファ)
ジャンル | 不動産 |
最低投資額 | 10万円~ |
運営会社 | 穴吹興産株式会社 |
公式サイト | Jointα公式サイト |
東証一部上場企業である穴吹興産株式会社が運営する「Jointo α(ジョイントアルファ)」です。
西日本で最大規模のマンション開発の実績を持つ東証スタンダード上場企業が運営しているため、安心感があります。
最低投資金額は10万円からと他の投資型クラウドファンディングと比べるとやや高めですが、その分競争相手が少ないというメリットもあります。
期待利回りは3~6%で、3%台のファンドが多いことから堅実な運用が期待できるでしょう。
ヤマワケエステート
ジャンル | 不動産 |
最低投資額 | 1万円~ |
運営会社 | ヤマワケエステート株式会社 |
公式サイト | ヤマワケエステート公式サイト |
ヤマワケエステートは、不動産投資型クラウドファンディングサービスです。
高利回りの案件が多く、短期運用のファンドが多い点が挙げられます。
最低投資金額は1万円から可能で、少額から始められるのも魅力です。
過去の実績として元本割れがない点も安心材料となります。
メリットとしては、高いリターンが期待できること、幅広い不動産に投資できること、そして募集頻度が高いため投資機会が多いことが挙げられます。
これにより、投資家は多様な選択肢から自分に合った投資を行うことができます。
まとめ
今回は、副業としておすすめのクラウドファンディングについて詳しく解説しました。
副業として取り組むのであれば、投資型クラウドファンディング・購入型クラウドファンディングのどちらかです。
この記事が、みなさんのクラウドファンディングを始めるきっかけとなれば幸いです。
30代前半のIT企業営業男性がクラウドファンディングで投資を開始し、資産形成や将来の知識共有を目指します。